【ワシントン共同】トランプ米政権の国境警備責任者ホーマン氏は28日、ホワイトハウスで記者会見し「米国境は史上最も安全になった」と述べ、不法移民対策が効果を上げていると自賛した。移民・税関捜査局(ICE)による取り締まりや国外追放を「引き続き全力で取り組む」とした。
ホーマン氏は、南部テキサス州のフォートブリス陸軍基地が近く不法移民の収容施設としても稼働すると説明した。既にキューバのグアンタナモ米海軍基地に収容施設を設けており、不法移民対策での軍施設活用が進む。
一方、米メディアは、米国籍の子ども計3人が先週、滞在資格のない母親と共に中米ホンジュラスに強制的に移送されたと報道。うち4歳の子どもはがんを患って治療中だったといい、人権団体が批判している。
ホーマン氏は子どもの移送は「米政府ではなく、親の判断だ」と弁明。子どもの親が望んだ場合に一緒になるように配慮しているとし「米国民を国外追放しているわけではない」とした。