26日、花が手向けられたウクライナ北部チョルノービリ原発の慰霊碑。事故から39年となった(共同)

 【チョルノービリ共同】ウクライナ北部にあるチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故から39年を迎えた26日、原発敷地内で犠牲者を追悼する式典が行われた。ロシアの侵攻が続く中、今年2月には事故があった原子炉を覆うシェルターが攻撃を受けたばかり。式典出席者らは「原発の安全に対する脅威だ」と危機感を示した。

 ロシア軍は侵攻初日の2022年2月24日にチョルノービリ原発を制圧し、1カ月余り占拠。設備を破壊するなどし、放射性物質拡散の懸念が高まった。今年2月には鋼鉄製シェルターに無人機が衝突して火災が発生、表面の一部が損傷した。

 南部のザポリージャ原発は現在もロシア軍の占拠が続いている。