大阪・関西万博の会場はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の約3倍の広さで、徒歩移動で疲弊する高齢者や障害者も少なくない。大型連休に入った26日はパビリオンに長蛇の列ができ、帽子や日傘で暑さをしのぐ姿が目立った。電気自動車(EV)バスや電動カートも選択肢だが、利便性はいまひとつとの声も。体力に応じた無理のない観覧が肝心だ。
多くの来場者でにぎわった26日、昼過ぎには米国やイタリア、中国のパビリオンで数百人の待機列ができた。森を巡る体験が人気の住友館は予約なし観覧の待ち時間を2時間40分と表示。会場シンボルの大屋根リング下は心地よい風が吹き抜け、疲れた様子でベンチに座り込む人もいた。
会場内はEVバスが運行するが、海外パビリオンが集まるリングの内側は走らない。時計回りと反時計回りの両路線ともに3〜5分間隔で、停留所は6カ所のみ。料金は1回400円、乗り放題は1日千円。
電動カートは東西のゲートに約60台ずつ用意し抽選で貸し出す。利用は無料だが、顔写真付きの身分証がいる。