【ニューヨーク共同】カナダで28日、下院解散に伴う総選挙が実施される。中道左派の与党、自由党は首相を務める党首の交代を経て、トランプ米大統領への強硬姿勢が評価されて優勢を保つ。中道右派の最大野党、保守党はトランプ氏と政策的に近いと指摘され、苦戦を強いられている。
期日前では過去最多の推定730万人が投票した。カナダメディアによると、登録有権者の約25%に当たる。
トランプ氏がカナダを「米国の51番目の州」にすべきだと主張して関税を強化すると、与党への支持が急上昇。9年余り在任したトルドー前首相から元中央銀行総裁のカーニー首相への交代による刷新感も奏功した。