福島国際研究教育機構の研究施設などの建設予定地=26日午後、福島県浪江町

 国が東京電力福島第1原発事故からの復興の中核拠点と位置付ける「福島国際研究教育機構」の起工式が26日、福島県浪江町で開かれた。敷地造成工事に続いて研究棟などの施設を順次建設し、2031年3月末までの整備完了を目指す。

 県沿岸部での新産業創出を目指す「福島イノベーション・コースト構想」の一環として、23年4月に機構が発足。現在、機構本部は浪江町内の別の施設を間借りし、既存の研究機関や大学に委託する形で研究開発を始めている。

 施設予定地はJR浪江駅の西側で、敷地面積は東京ドーム約3・5個分に当たる約16万9千平方メートル。研究施設のほか、国内外から訪れる研究者の宿泊施設なども備える。