【ワシントン共同】日銀の植田和男総裁は24日の記者会見で、トランプ米大統領による連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長への批判で懸念が高まった中央銀行の独立性について「経済や金融を安定的に推移させるため、非常に、基本的に重要な要素だ」と意義を強調した。

 ワシントンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の終了後に一般論として語った。今後の金融政策に関しては、トランプ政権の関税措置を注視し「適切に判断していく」と説明した。

 パウエル氏を巡っては、トランプ氏が不満を表明したことで解任が一時取りざたされたが、その後「解任するつもりはない」と発言を転換した。