次世代半導体の量産を目指すラピダスの工場=3月、北海道千歳市

 次世代半導体の量産を目指すラピダスなど半導体企業の支援に向けた改正情報処理促進法などが25日の参院本会議で可決、成立した。政府は今年後半にラピダスに1千億円を出資する方針で、金融支援の枠組みを整える。

 ラピダスは、世界でも商用例がない回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の半導体の製品化を目指している。今月1日には北海道千歳市の工場で試作ラインを始動させた。政府はラピダスに総額1兆7225億円の助成を既に決定している。

 法改正では、政府が支援対象企業に独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」を通じて出資する。支援財源の一部は新たな国債を発行できるようにして確保する。