政府は25日、バブル経済崩壊後に就職難だった「就職氷河期世代」へのさらなる支援策を検討するため、石破茂首相が出席して関係閣僚会議の初会合を官邸で開いた。氷河期世代は40〜50代が中心で、希望の職を得られず低賃金の人も多い。石破首相は高齢期を見据えた支援や、賃金上昇に向けたリスキリング(学び直し)の後押しといった就労・処遇改善の支援、社会参加への支援の3本柱に沿った政策の充実強化を指示した。
1990年代半ばごろから約10年間に就職活動をした人が氷河期世代と呼ばれる。就職難で非正規雇用や低賃金で働く期間が長い人は、貯蓄が少なく老後資金の不安が指摘されている。