内閣府は25日、2024年の孤独・孤立に関する実態調査の結果を公表した。孤独感が「しばしば・常にある」「時々ある」「たまにある」と回答した人は計39・3%で前年と同水準だった。24年4月に孤独・孤立対策推進法が施行されており、取り組みの加速が求められそうだ。
孤独感が「ある」の内訳は「しばしば・常に」が4・3%、「時々」が15・4%、「たまに」が19・6%だった。
孤独感とスマートフォンの使用時間との関係を初めて調べたところ、孤独感が「しばしば・常にある」と答えた人の割合は、「1日平均の使用時間8時間以上」で13・3%、「7時間以上8時間未満」で9・5%と、使用時間がこれより短い人に比べ高かった。
孤独感が「ある」と答えた人に対し「影響を与えたと思う出来事」を複数回答で聞いたところ「家族との死別」が24・6%で最も高かった。
調査は4回目で、無作為で選んだ全国の16歳以上の2万人を対象に実施。24年12月の状況を聞いた。有効回答率は54・4%だった。