国会議事堂

 与野党は24日の衆院議院運営委員会理事会で、衆院議員の立法活動を補佐する衆院法制局の業務量が増加しているとして、負担軽減に配慮をするよう口頭で申し合わせた。今後の課題として、法制局の定員拡充や人工知能(AI)を活用した支援ツール導入を検討することを確認した。

 法制局は議員提出法案の作成に携わったり、政策立案のアイデア段階から議員の相談に乗ったりするため「与野党の知恵袋」と呼ばれる。少数与党となり、各党が主張を裏付ける政策を実現しようと取り組みを活発化させ、法制局に依頼が殺到していた。

 申し合わせでは、法制局職員の超過勤務が増え、健康管理上の問題が生じていると指摘。仕事の依頼に当たり「内容や予想される業務量、法案の提出時期に応じて十分な時間的余裕を設け、業務の平準化に配慮する」とした。

 議運委の青柳陽一郎野党筆頭理事(立憲民主党)は「立法活動を制限するのは本末転倒になる。法制局の充実を実現したい」と記者団に述べた。