107人が亡くなった尼崎JR脱線事故から25日で20年となるのを前に、現場跡地の慰霊施設「祈りの杜」で24日、ろうそくに鎮魂の火をともす行事「追悼のあかり」が行われた。犠牲者遺族らの団体が2015年から実施してきたが高齢化が進み、今年で最後に。例年かたどる「2005・4・25 わすれない」の文字に「つなぐ」と添え、記憶の継承を願った。
約800本のろうそくが入った紙コップを文字の形に並べた。その表面には遺族らのメッセージが書き込まれている。
事故で義弟=当時(34)=を亡くした上田誠さん(58)らを中心に続けてきたが、団体のメンバーは発足時の約20人から10年間で2人に減少した。