岩屋毅外相は24日、中米コスタリカのアンドレ外相と外務省で会談し、2国間協力を議論する次官級の枠組み「日コスタリカ政策協議」の設置に関する覚書に署名した。中南米で存在感を高める中国を念頭に、コスタリカと経済面での連携強化を図る。
岩屋氏は会談で「コスタリカは価値や原則を共有する重要なパートナーだ」と表明。「継続的に対話し、関係を発展させたい」と呼びかけた。
コスタリカは2007年に台湾と断交して中国と国交を樹立したが、近年、対中貿易赤字に苦しんでいる。環太平洋連携協定(TPP)の加盟交渉中で、日本は自由貿易体制の強化に向け、加盟を支援したい考えだ。