富士山頂剣ケ峰で記念撮影に並ぶ登山者の行列=昨年8月(共同通信社ヘリから)

 今年の夏山シーズンに向け、富士山の山梨県側登山道「吉田ルート」の通行予約システムで24日、受け付けが始まった。昨年課題となった軽装登山を防ぐため、防寒着や登山に適した靴の準備といった順守事項への同意を必須とした。守らない場合、現地で入山を断ることもあるという。

 県などが運営する「富士登山オフィシャルサイト」で予約でき、通行料4千円を事前決済する。「ごみは必ず持ち帰る」「登山道を外れて歩かない」といったマナーにも同意が必要となる。

 登山者の上限は1日4千人。上限に達していなければ、予約していなくても、現地で通行手続きを経て入山できる。

 山梨県は昨年から5合目にゲートを設置しており、今夏は午後2時〜翌午前3時、山小屋宿泊者以外は通行できない。