在日本大韓民国民団(民団)中央本部の任泰洙議長は24日、金沢市を訪れ、上海天長節爆弾事件を起こした朝鮮の独立運動家尹奉吉の追悼記念館計画に反対する考えを表明した。韓国籍の個人らが市内に設立を予定しており、村山卓市長に「断固反対だ。われわれは一切関知していない」と伝えた。市内では右翼団体を中心に反対運動が過激化し、問題となっている。
尹は1932年4月、中国・上海で開かれた日本の天長節祝賀式に爆弾を投げ込み、当時の日本軍幹部らを殺害。公使の重光葵も巻き込まれ、右脚を失う重傷を負った。尹はその場で拘束され、連行先の金沢市内で死刑が執行された。