2019年11月、長崎市を訪問し、ミサの会場に入場するローマ教皇フランシスコ

 【ローマ共同】ローマ教皇庁(バチカン)は21日、88歳で同日死去した教皇フランシスコの死因は脳卒中と心不全だったと発表した。簡素な埋葬を望む遺書も公表した。22日に枢機卿会議が葬儀日程を決める。教皇の死後4〜6日の間に執り行う規則があり、25〜27日の間になる見通し。後継者を決める教皇選挙(コンクラーベ)は5月上旬までに実施の見込みだ。

 遺書で教皇はバチカンのサンピエトロ大聖堂ではなく、ローマのサンタマリアマジョーレ大聖堂への埋葬を希望した。特別な装飾をせずに、教皇名だけをラテン語で碑文に刻むよう求めた。遺書の日付は2022年6月29日だった。

 遺体は今後、サンピエトロ大聖堂に安置され、信者らが最後の別れを惜しむ。トランプ米大統領は葬儀に参列すると表明した。

 イタリアメディアによると、次期教皇の有力候補には、教皇と関係が近かったバチカンのパロリン国務長官(首相に相当)やズッピ枢機卿らイタリア人のほか、保守派からはハンガリーのエルドー枢機卿らの名前が挙がる。