国立健康危機管理研究機構は22日、今月から新たに感染症法上の「5類」に位置付けられた「急性呼吸器感染症(ARI)」について、全国約3千の定点医療機関から7〜13日に報告された患者数の速報値を初めて公表した。急性症状の事例を広く収集することで、未知の病原体を含めて感染症の流行を早期に把握できるようにする。
ARIは飛沫感染などで広がる。季節性インフルエンザやコロナ感染症、RSウイルス感染症などが含まれる。医療機関は、せき、喉の痛み、呼吸困難などの症状があり、感染症が疑われる事例を報告する。
速報値によると、全国の患者数は18万1270人で、1医療機関当たり49・38人だった。