千葉県銚子市の銚子漁港のサバの水揚げの様子=2020年2月(同市提供)

 水産庁は22日、太平洋側に生息するサバ類について、2025年漁期(7月〜26年6月)の漁獲枠を24年漁期から6割削減して13万9千トンとする案を漁業関係者に示した。サバの成長が鈍り、親魚の資源量が減っていることを踏まえた措置。近年は漁獲量を大幅に上回る枠の設定が続いており、実効性のある資源管理が課題となっている。

 東京都内で開かれた意見交換会で提示した。これまで漁獲枠を8割減らす案も検討したが、漁業者からの要望を踏まえ規制を緩めた。5月2日の水産政策審議会を経て正式決定する見通し。