尾張徳川家伝来の「長篠・長久手合戦図屏風」(六曲一双)の復元模写が完成し、愛知県立芸術大(同県長久手市)で21日、報道公開された。びょうぶは江戸時代後期に制作されたとみられ、日本画専攻の卒業生が制作当時のように色鮮やかに仕上げた。大学の展示館で29日〜5月11日、一般公開される。入館無料。
びょうぶは現在、徳川美術館(名古屋市)が所蔵。1575年に織田信長と徳川家康の連合軍が武田勝頼軍を破った「長篠の戦い」と、1584年に家康と羽柴(豊臣)秀吉が衝突した「長久手の戦い」が、徳川方の視点で描かれている。
同県立芸大は国宝や重要文化財の日本画の模写を多く手がけている。