東京電力は21日、福島第1原発2号機でつかんだ溶融核燃料(デブリ)の放射線量を測定した結果、作業員の被ばくを抑えるために定めた基準の毎時24ミリシーベルトを下回り、回収可能と判断したと発表した。早ければ23日にも回収を完了する。取り出しは昨年11月に続き2回目となる。

 東電は17日、釣りざお式の採取装置を原子炉格納容器底部の初回より中心部に1〜2メートル近い場所に投入し、小石状のデブリをつかんだ。その後、格納容器から装置を引き抜き、20日に収納箱に入れた。21日に外側からデブリの放射線量を測定し、20センチの位置で換算した結果、毎時0・1ミリシーベルトだった。