警視庁は16日、サイバー犯罪対策課の警部として、4月から2年間の任期付きでNEC社員を採用したと公表した。サイバー事件の捜査や、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」などの解析を担う。

 採用されたのは高橋佑典警部(34)。NECに2015年に入社し、セキュリティー技術の研究開発などに取り組んできた。16日に報道陣の取材に応じ「民間ではサイバー攻撃を防ぐことしかできないが、警察なら攻撃自体を止める捜査ができる」と力を込めた。

 警視庁によると、任期付き採用試験には30〜70代の男女19人が応募。警務部の菅潤一郎参事官は「民間の知見を生かし活躍してほしい」としている。