マレーシアの首都クアラルンプールで、歓迎式典に出席する中国の習近平国家主席=16日(ロイター=共同)

 【クアラルンプール共同】中国の習近平国家主席は16日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国マレーシアの行政都市プトラジャヤでアンワル首相と会談した。新華社によると、習氏は会談で米国の関税措置に団結と協力により共に対抗していくよう呼びかけた。米国による相互関税発動で経済の先行き不透明感が増す中、中国は貿易や投資の拡大などでASEANの取り込みを図る考えだ。

 マレーシアにとって中国は過去16年間にわたり最大の貿易相手国で、習氏の訪問は2013年以来。マレーシアは米国の関税措置に報復措置を取らずに対話を模索しつつ、中国との友好な関係を維持して全方位外交を展開する構えだ。