架空の広告宣伝費を計上するなどし、法人税と消費税計約8200万円を脱税したとして、東京国税局査察部が、法人税法違反などの疑いで、芸能事務所「デルタパートナーズ」(東京)と、小泉宗弘代表取締役(50)=東京都港区=を東京地検に告発したことが16日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、事務所側は所属していたタレント「ゆきぽよ」さんの活動などによる売り上げで増加した所得を隠そうとしたとみられる。ゆきぽよさんは関与しておらず、2021年に別事務所との契約を発表している。

 デルタ社の代理人弁護士は取材に「既に修正申告し納税した。世間をお騒がせし、申し訳ない」とコメントした。

 告発容疑は20年2月期〜22年2月期、所得約2億4千万円を隠し、法人税約5800万円を脱税した疑い。また消費税約2400万円を脱税した疑い。不動産購入や投資などに充てていたもようだ。