13日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で、イスラエル軍に攻撃された住宅の捜索活動を見つめる家族ら(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラム組織ハマスの代表団は13日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を仲介するエジプトの首都カイロを訪問し、新たな停戦案を協議した。ロイター通信などが報じた。イスラエルは要求を一部緩和し、停戦と引き換えにハマスが解放する人質の人数を当初要求の11人から減らす意向とされ、双方が歩み寄れるかが焦点となる。

 ハマスはこれまで人質5人の解放に応じる考えを示し、イスラエルの要求とは隔たりがあった。イスラエルメディアによると、エジプトは人質8人を解放する案を新たに提示している。ただ、イスラエルは人質解放の見返りに釈放するパレスチナ人の人数を減らす方針といい、交渉の先行きは見通せない。

 訪米したイスラエルのネタニヤフ首相が7日にトランプ米大統領と会談し、要求の緩和に同意していた。トランプ氏がネタニヤフ氏に対して、ガザ攻撃を継続できる期間は残り数週間しかないと伝えたとの報道もある。トランプ氏は、停戦交渉が「進展しつつある」との見方を示している。