ガボンの大統領選挙で「勝利」の暫定結果が出たヌゲマ暫定大統領=13日、リーブルビル(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】軍事政権下のアフリカ中部ガボンで12日に2023年のクーデター後初となる大統領選挙が行われ、同国政府は13日、軍政のヌゲマ暫定大統領(50)が得票率90・35%で勝利したとする暫定結果を発表した。AP通信が報じた。ガボンはサハラ砂漠以南のアフリカで有数の産油国だが、石油依存からの脱却やインフラ整備が課題となっている。

 ヌゲマ氏はX(旧ツイッター)への投稿で「われわれの未来は対話を通じて築かれる」と融和を訴えた。任期は7年で、24年11月に可決された新憲法により最長2期14年に制限される。

 ガボンでは父子2代にわたるボンゴ政権が50年以上続き、批判が高まっていた。23年8月の大統領選でボンゴ大統領(当時)の勝利が発表された直後にクーデターが発生し、民政移管が焦点となっていた。

 アフリカでは近年、西部のブルキナファソやマリ、ニジェールでクーデターが相次ぎ、いずれもロシアとの関係を強化している。