ガス機器大手のリンナイ(名古屋市)は15日、2003年8月〜20年8月に製造した浴室暖房乾燥機計37万2398台に発火の恐れがあるとして、無償で点検や修理をすると発表した。使用中止を呼びかけている。14日に経済産業省にリコールを届け出た。
対象の浴室暖房乾燥機が原因で、家屋が全焼する火災が兵庫県で今年1月に発生したほか、19年以降に千葉県と愛知県で計6件の一部焼損があった。死亡した人はおらず、軽傷が1人という。経年劣化による故障が原因とみられる。
対象は、リンナイブランドが「RBH―C333」など3シリーズの28品番。東邦ガスは「HBD―3304LCSK―J1」など20品番、東京ガスは「IBD―3309KCSK」など6品番、大阪ガスは「161―R802」など4品番。ブランド名の記載のない製品も「CBH―333AJ」「CBH―333BJ」の2品番ある。
無償の点検・修理の受け付けは、ホームページで15日に開始した。電話での受け付けは17日に始める予定で、通話無料の電話(0120)113531。