国際原子力機関(IAEA)は15日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を検証する追加モニタリング(監視)として、海水で希釈した後の処理水を原発構内で初めて採取した。IAEAが主導する枠組みの下、放出に反対する中国の専門家も直接採取に加わった。
第1原発で発生する汚染水は多核種除去設備(ALPS)でトリチウム以外の放射性物質を取り除いた後、タンクで貯蔵し、海水で希釈してから海に放出している。追加監視は昨年9月に日本とIAEAの間で合意した取り組みで、これまでに中国も含めてタンク内の希釈前処理水や福島県沖の水産物試料を採取した。