13日、ロシア軍による弾道ミサイル攻撃を受けたウクライナ北東部スムイで、遺体にすがりつく住民(ロイター=共同)
 13日、ロシア軍のミサイル攻撃を受けたウクライナ北東部スムイ中心部で活動する消防隊員ら(ウクライナ非常事態庁、ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ北東部スムイの中心部に13日、ロシア軍による2発の弾道ミサイル攻撃があり、ウクライナ当局によると、子ども2人を含む少なくとも34人が死亡し、117人が負傷した。スムイ市の軍当局者は同日、2発目のミサイルで被害が拡大したとの見方を明らかにした。

 スムイ州はウクライナ軍が越境攻撃するロシア西部クルスク州に接する。ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、「スムイ州などを守るため」としてロシア西部ベルゴロド州に軍部隊を展開させていることを初めて認めており、スムイ州を巡る攻防が激化している。

 当局者によると、2発目のミサイルは住宅や教育施設、商店が立ち並ぶ地域の上空で爆発。中に詰められた破片が広範囲に広がり、多数が死傷したという。ウメロフ国防相は13日、日曜日に教会に向かう途中の市民を意図的に狙ったとし、「これは事故ではなく、テロだ」と非難した。