海上保安庁の瀬口良夫長官は16日の定例記者会見で、北海道内の航空基地2カ所に2025年度、ヘリコプターを計3機増強すると明らかにした。知床半島沖で22年4月に観光船が沈没し乗客乗員計26人が死亡、行方不明となった事故を受けた対応。
ヘリから降下して救助に当たる機動救難士が事故発生から1時間以内で駆け付けられるエリアの空白地帯が残っていた北海道の北部で、カバー体制が拡充される。瀬口長官は「全国的な救助救急体制の強化に今後も取り組んでいく」と述べた。
海保によると、これまでヘリが配置されていなかった千歳航空基地に2機置くほか、函館航空基地を1機増やして3機体制とする。