【ブリュッセル共同】ベルリンの検察は16日、患者15人に薬物を投与して殺害したとして、殺人罪でベルリンの緩和ケア医の男(40)を起訴したと発表した。男は昨年8月に4人の死亡に関与した疑いで拘束され、その後の捜査でさらに11人の殺害が判明した。

 検察が地元警察と捜査を継続しており、被害を受けた患者の数がさらに増える可能性がある。

 発表によると男は2021〜24年、介護を受けていた25〜94歳の患者に対し、説明したり同意を得たりせずに麻酔薬や筋弛緩剤を投与して殺害したとされる。証拠隠滅のために一部患者の住居に放火した疑いも持たれている。