ウィーンのOPEC本部

 【ブリュッセル共同】石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟の産油国を加えた「OPECプラス」は5日、各国の原油生産状況を点検する監視委員会をオンラインで開いた。トランプ米政権の関税強化による貿易摩擦激化への懸念を背景に、急速な原油安が進む中、各国に割り当てた生産枠を順守する重要性を確認。足並みをそろえ相場の下支えを狙う。

 ロイター通信によると、メンバーのカザフスタンは生産枠を超過しており、サウジアラビアなど他の産油国に反発が広がっていた。次回の監視委員会は5月28日に開く。

 OPECプラスは全体で日量200万バレルの協調減産を実施している。