全線での運行再開から1年となり、のと鉄道の穴水駅を出発する「震災語り部観光列車」=6日午前、石川県穴水町

 能登半島地震で被災した石川県の第三セクター、のと鉄道は6日、乗務員が被災の実態を伝える「震災語り部観光列車」の出発式を穴水駅(同県穴水町)で開いた。地震以前に運行していた観光列車の特別車両を使用し、地震で被災した同社の乗務員が沿線の被害や復旧の状況を伝える。

 全線での運行再開から6日で1年となり、復興に向けて地域とともに新たな一歩を踏み出す。

 語り部観光列車は、穴水―七尾間(33・1キロ)を走行する約45分間、乗務員が体験を交えながら、車窓から見える風景と、地震や昨年9月の豪雨被害のパネルを用いて、復興に向けた取り組みを説明する。

 この日は、東日本大震災の経験を語り継ぐ「震災学習列車」を運行し、のと鉄道社員が語り部の研修で訪れた三陸鉄道(岩手県)の関係者や、沿線住民を招待した。

 観光列車は普通列車に特別車両を増結し、5月11日までと、7月19日〜8月31日の土日・祝日に1日3往復運行する。原則、電話やインターネットでの予約が必要。料金は穴水―七尾間で大人1750円(運賃含む)。