一列に並んだ東南・南アジアの地域機構加盟国の首脳ら=4日、バンコク(タイ外務省提供、共同)

 【バンコク共同】タイやインドなど東南・南アジアの7カ国でつくる地域機構「ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ(BIMSTEC)」の首脳会議が4日、タイの首都バンコクで開かれた。大地震に見舞われたミャンマーの軍事政権を率いるミンアウンフライン総司令官も出席し、支援の在り方や復興について協議した。ミャンマー軍政トップが国際会議に参加するのは異例。

 軍政は、開催直前に民主派や少数民族武装勢力との一時停戦を発表しており、内外の批判を和らげる狙いだったとみられる。一方で停戦を守らず空爆を実施したとも報じられ、さらなる支援獲得に道筋を付けられるかどうかは不透明だ。

 地震は4日で発生から1週間が経過。軍政によると、死者は3301人、負傷者は4792人に上った。行方不明者は221人。

 ミンアウンフライン氏は首脳らと個別に会談も実施。タイのペートンタン首相との間では防災や特殊詐欺拠点からの被害者の送還が議題に上った。モディ氏は「紛争に軍事的解決策はなく平和は対話を通じてのみ達成できる」と停戦を呼びかけた。