「シカの被害でこんなにたくさん枯れてしまったのは初めて」と嘆く國田洋子さん=郡上市明宝奥住、國田家の芝桜
鮮やかなシバザクラのじゅうたんが楽しめた昨年春の様子=2024年4月、同市明宝奥住

 4月下旬から5月上旬にかけて見頃を迎える岐阜県郡上市明宝奥住の「國田家の芝桜」が大量の草を食べるシカに荒らされ、大半が枯れてしまっている。例年、白やピンク、薄紫色が一面に広がり、奥美濃の春を甘い香りで包んでいる“シバザクラのじゅうたん”だが、今春は見られない可能性が高いとみられ、関係者たちは落胆の色が隠せない。

 シバザクラは、故・國田かなゑさんが自宅裏で...