パリ五輪のスケートボード女子ストリートで、14歳で金メダルを獲得した吉沢恋=2024年7月、パリ(共同)
 東京五輪のスケートボード女子パークで、12歳で銀メダルを獲得した開心那=2021年8月、有明アーバンスポーツパーク

 【ニューヨーク共同】スケートボードの国際統括団体、ワールドスケートは3日、管轄する大会の出場資格に2028年以降は14歳以上の年齢制限を設けると発表した。今季は11歳以上として段階的に導入し、ロサンゼルス五輪のある28年まで毎年1歳ずつ引き上げる。「パリ五輪までのサイクルを振り返る中での包括的な協議の結果」としている。

 満年齢ではなく、その年末までに達する年齢で判断。28年中に14歳に達しない15年1月1日以後に生まれた選手は現在の世界ランキングから外れた。ユース五輪など育成年代の大会には26年から12歳以上の制限が定められる。

 これまでスケートボードは年齢制限がなく、特に女子は低年齢の選手が成績上位に来ることが多かった。五輪に初採用された21年東京大会ではストリートで当時13歳の西矢椛(サンリオ)が金、パークで当時12歳の開心那(WHYDAH GROUP)が銀メダルを獲得。昨夏のパリ大会のストリートは吉沢恋(ACT SB STORE)が14歳で制した。