【ホーチミン共同】ベトナム戦争末期の1975年4月、孤児ら約300人を乗せた米軍機が当時のサイゴン(現ホーチミン)で墜落する事故が起きてから今年で50年を迎えたのを受け、現地で4日、追悼行事が開かれた。戦争終結から今月末で50年。欧米在住の生存者らが参列して犠牲者を弔い、平和を祈った。
墜落した米軍機は、当時の南ベトナム側だったサイゴンから、孤児らを国外に退避させる作戦の第1便だった。米兵の血を引く孤児が北ベトナム側に殺害される恐れが指摘される中で実施され、搭乗していた約300人のうち半数が死亡した。
4日の追悼行事には生存者や別の便で退避した元孤児ら100人以上が出席した。