第三者委員会の記者会見で中居氏の性暴力があったと話す竹内朗委員長(手前右から2人目)=31日、東京都港区のフジテレビ

 元タレント中居正広氏による「性暴力」を認定したフジテレビの第三者委員会の調査報告書を受け、被害に遭った元フジアナウンサーの女性が1日、「報告書で初めて知った事実も多く、あらためてやり切れない気持ちにもなっています」との心境を代理人弁護士を通じて明らかにした。女性が被害事案に関しコメントを公表するのは初めて。

 昨年12月に週刊誌が初めて報じた一連の問題を巡り、女性と中居氏との間では、事案内容を守秘義務の対象とする示談が成立していたが、インターネット上ではさまざまな臆測が飛び交った。女性は「事実でないことを言われたり、ひどい誹謗中傷をされたりすることが続いていたので、報告書が公表されて見解が示され、ほっとしたというのが正直な気持ちです」とこれまでの苦悩も吐露した。

 「私が受けた被害は一生消えることはなく、失ったものが戻ってくることはありません。このようなことが社会全体からなくなることを心から望みます」と結んだ。