石川県志賀町で行われたAIを用いたコミュニティーバスの出発式で第1便に乗り込む町民=1日午前

 能登半島地震で被害を受けた石川県志賀町は1日、人工知能(AI)を用いたコミュニティーバスの出発式を開いた。町内全域を対象とし、住民からの要望に応じて最適なルートを解析して運行する。被災後も人口流出が続き利用者減少や人手不足が加速する中、住民の新たな移動手段として期待される。

 町内のコミュニティーバス13路線をAI乗り合いバスに置き換える。利用者は会員登録し、電話かアプリで出発地と目的地の停留所、希望日時を指定すると乗車できる。運行は午前8時半〜午後5時で、料金は大人200〜300円。

 AIバスの導入で運行する車両を半減させるなど効率化を推進する。