病気や災害で親を亡くすなどして「あしなが育英会」(東京)の奨学金を受給している高校生がいる世帯の年間の平均可処分所得は187万8千円で、全世帯平均の半分に満たないとの調査結果を同育英会が2日までに公表した。奨学金申請者は増えているものの半数以上に給付できておらず、「一人でも多くの子どもに奨学金を届けたい」と4月19日から全国約120カ所で行う街頭募金への協力を呼びかけている。
調査は2024年10月にオンラインと郵送で実施し、高校奨学生の保護者2334人から回答を得た。82%が母親で、父親11%、祖父母5%など。国の調査で可処分所得の全世帯平均は405万8千円だった。
育英会の高校奨学金は月額3万円を給付し、家計状況などを考慮し選考する。保護者が障害で働けないケースも対象。
4月から大学3年生で奨学生の金井優佳さん(20)は「親を亡くした子どもたちに進学を諦めてほしくない。声を上げることができない子どもたちの代弁者として街頭に立つので、見かけたらご協力をいただきたい」と訴えた。