【ニンチー(中国チベット自治区)共同】中国チベット自治区ラサと東部ニンチーを結ぶ鉄道「拉林鉄路」(全長約400キロ)の運行会社が30日、共同通信など一部内外メディアの記者を列車に乗せ、全路線を公開した。路線は最も高い場所で標高約3700メートルに達し、電化路線としては世界最高という。沿線に石炭資源が豊富な地域もあり、チベット経済を活性化する狙い。

 ラサとニンチー間の鉄道は2021年6月に運行を開始。運行会社担当者は「自治区の交通の利便性向上だけでなく、鉄道建設に伴う就労を含め地元経済に貢献している」とアピールした。