ヤクの骨を原料にした磁器=3月、中国チベット自治区ラサ(共同)

 【ニンチー(中国チベット自治区)共同】中国政府は1日まで6日間の日程で、チベット自治区の区都ラサや東部ニンチーに共同通信を含む国内外メディアを招いた。地元企業の取り組みや農村振興を紹介し経済発展をアピールした。ただ一部のチベット族からは「経済格差が開いた」と不満も漏れている。

 自治区幹部は3月28日の記者会見で、2024年の域内総生産が12年の約4倍に達したと誇示。「各民族の達成感や幸福は絶えず向上している」と自信を見せた。

 人権状況が改善していると主張する白書も公表し、チベット族に対し中国が抑圧的統治を行っていると批判する米欧諸国をけん制した。