ミャンマーでの大地震発生を受け、日本企業は29日、現地の被害状況の確認を急いだ。自動車大手では、地震発生直後に隣国タイの工場での生産を一時停止する動きが相次ぎ、順次再開が本格化している。
トヨタ自動車は29日、安全確認のため一時停止していたタイの一部工場の稼働を再開したと明らかにした。従業員が被災したとの報告はなく、現在はミャンマーとタイの全ての工場が稼働しているという。
トヨタはミャンマーとタイに完成車などの生産拠点があり、「引き続き従業員やその家族、取引先の状況などを慎重に確認し、安全を最優先に判断する」とコメントした。
日産自動車は29日、地震の影響で一時停止したタイの工場での生産を31日に再開する予定だと明らかにした。ホンダもタイの工場を一時停止したが、短時間で操業を再開したため、生産計画に影響は出ないと説明している。
被害の大きかったミャンマー中部マンダレーの空港は、日本航空グループのJALUX(ジャルックス)などが運営を担っており、日本航空は状況の把握を進めている。