【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は28日、レバノンの首都ベイルート南部への空爆について「レバノンでわれわれの脅威となる場所ならどこでも攻撃する」と述べ、継続する方針を改めて示した。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの攻撃を再開して以降、イエメンからイスラエルに向けたミサイル発射も続き、中東地域の緊張が再燃している。
ベイルートへの空爆は、親イラン民兵組織ヒズボラを巡る停戦合意が発効した昨年11月以降初めて。レバノンメディアによると、ヒズボラは反撃の強い意思を示していない。指導者ナスララ師ら多数の幹部を殺害され、弱体化が指摘される。
一方、米ニュースサイト、アクシオスは28日、ネタニヤフ氏が対外特務機関モサドに対し、多数のガザ住民の受け入れに同意する国を探すよう命じたと報じた。トランプ米大統領が示したガザ住民の域外移住案に関し、「自発的な移住」を支援する方針で、ソマリアや南スーダン、インドネシアと交渉中だという。