日本郵船は28日、二酸化炭素(CO2)を排出しない世界初のアンモニアを燃料とする商用船の実証航海が成功したとして、横浜市で記念式典を開いた。曽我貴也社長は式典後の記者会見で、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標に向け「アンモニアが有用であることが検証できた」と強調。地球温暖化対策として、引き続き導入を推進する考えを示した。
約3カ月に及ぶ実証航海を完了したのは、船の入出港を補助するタグボート「魁」。日本郵船は2033年までにアンモニア燃料船を計15隻導入する計画で、このうちアンモニア運搬船が来年11月に完成する予定だ。