世界反ドーピング機関(WADA)のロゴ(AP=共同)

 【ジュネーブ共同】世界反ドーピング機関(WADA)は27日、中国の競泳23選手が東京五輪前のドーピング検査で陽性となりながら出場が許可された問題を受け、検体の汚染に関する作業部会を設置したと発表した。

 競泳選手の問題を巡っては、検体の汚染を理由に中国側が処分を科さなかったことを容認したWADAの姿勢に批判が相次いだ経緯があり、改善策を模索していく。

 同日のWADA理事会では、米国で行われる予定というドーピングを容認する総合大会「エンハンスト(強化された)・ゲームズ」への懸念も報告され、バンカ委員長は「危険で無責任なプロジェクト」と批判した。