【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は27日、米国ではしかの感染が拡大し、1月1日〜3月20日までに計17州で報告された378件のうち2人が死亡したと発表した。米国での死亡例は10年ぶりとしている。地域的な感染リスクは「高い」と評価した。
感染者の多くがワクチンを接種していないか、接種済みかどうか不明な子どもだという。感染経路や原因は特定できていない。米国では2000年にはしかの根絶が宣言され、国外から持ち込まれる感染例がほとんどとみられる。23年の幼稚園児のワクチン接種率は92・7%だった。
WHOは米国の一部でワクチン忌避の動きが増加していると指摘した。