ロン・ティボー国際音楽コンクール(ピアノ部門)で4位に入賞した神原雅治さん=30日、パリ(共同)

 【パリ共同】若手演奏家の登竜門として80年以上の歴史を誇るフランスのロン・ティボー国際音楽コンクール(ピアノ部門)の決勝が30日、パリで行われ、岐阜市出身の神原雅治さん(22)が4位に入賞した。韓国出身のキム・セヒョンさん(17)が優勝した。

 神原さんは名古屋音楽大を3月に卒業し、4月から同大大学院へ進学。入賞後、記者団に「これからも良い演奏ができるようにさらに勉強していきたい」と話した。

 決勝は5人で争われ、神原さんはブラームスのピアノ協奏曲第1番を演奏。終了後、大きな拍手と歓声が上がった。

 ロン・ティボー国際音楽コンクールは1943年に始まった。ピアノ部門では、2022年に愛知県一宮市出身の亀井聖矢さん(23)が優勝し、福井市出身の重森光太郎さん(25)が4位に入賞している。

 清水和音さん(1981年)や三浦謙司さん(2019年)らも過去に優勝しており、同コンクールは日本でも知名度が高い。バイオリン部門では樫本大進さんが1996年に優勝している。