鉱工業生産指数の推移

 経済産業省が31日発表した2月の鉱工業生産指数速報(2020年=100、季節調整済み)は前月と比べて2・5%上がり、102・4だった。上昇は4カ月ぶり。中国や台湾向けの半導体製造装置の増産が寄与した。基調判断は「一進一退」で据え置いた。

 経産省の担当者は、トランプ米政権の関税政策の影響は確認されていないとした。ただ、足元で自動車などを対象とした具体的な追加関税の動きが出てきており「今後は一段と生産動向を注視したい」と話した。

 業種別では、全15業種のうち、生産用機械や電子部品・デバイスなど9業種で上昇した。

 先行きは3月が0・6%上昇、4月が0・1%上昇を見込んだ。