【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は25日、飲酒運転などの重大な交通違反で免許停止となった運転者に対し、EU全域で処分を適用することを可能にする新規則の導入で大筋合意した。EU欧州委員会が26日、発表した。現行では違反者が免許停止処分を受けても別の加盟国で処分が適用されないことがあり、引き続き運転できることが問題視されていた。
新規則案では、飲酒運転や大幅な速度超過で3カ月以上の免許停止処分を科した加盟国は、免許証の発行国に処分を通知しなければならない。発行国も免許停止を決定すれば、処分は全27加盟国で有効になる。
欧州委が2023年に提案していた。加盟国で構成する理事会と、欧州議会の正式な承認を経て導入される。