気象庁は30日、宮崎、鹿児島両県にまたがる霧島連山・新燃岳で火山活動が高まっているとして、噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」から3の「入山規制」に引き上げた。火口から約4キロまで大きな噴石が、約2キロまで火砕流が達する可能性があり、警戒が必要としている。
気象庁は緊急の記者会見を開き、火山監視課の菅野智之課長は「地元自治体の指示に従って、危険な地域には立ち入らないでほしい」と呼びかけた。噴火が起きれば、火山灰や小さな噴石が遠くまで風に流されて降る恐れがあるという。
2011年に爆発的な噴火が起きた際は空振で窓ガラスが割れる被害が出ており、離れた場所でも注意するよう求めた。