マルコス陣営の選挙集会で群衆に応えるアイミー・マルコス上院議員=7日、フィリピン・南カマリネス州(共同)

 【マニラ共同】フィリピンのマルコス大統領の姉アイミー・マルコス上院議員は26日、ドゥテルテ前大統領を国際刑事裁判所(ICC)に引き渡す決断をしたマルコス氏に抗議し、再選を目指す5月の中間選挙でマルコス陣営からの推薦を辞退すると発表した。

 ドゥテルテ前大統領が進めた薬物犯罪対策「麻薬戦争」では少なくとも容疑者数千人が超法規的に殺された。前大統領は11日に逮捕され、ICCのあるオランダ・ハーグへ強制移送された。

 麻薬戦争を巡ってはフィリピン法務省が刑事訴追の可否を検討中だったこともあり、マルコス氏が国内の司法手続きに反し、政敵を国外に追いやったとの批判が出ている。